PADS Maker Editionでのシンボルインポート
PADS Maker Editionというプリント基板CADを使い始めようとしたので簡単なメモ.
PADS Maker Editionとは,Mentor Graphics社のPADSというCADをベースにした無料のCADシステムで,Digi-keyのページで配布されている. PADS MakerおよびPADS MakerPro - Mentor | DigiKey
主な制限事項は次のページにまとめられている.一部の規模制限を緩和したPADS MakerProもあるが,約60k円でだいたいaltium CircuitStudioが495USDで同じくらいの値段なので,競争力があるかは微妙である. https://www.eevblog.com/forum/eda/mentor-pads-maker-and-maker-pro/
それはさておき,インストール直後に用意されているシンボルライブラリは貧弱なので何か回路を作ろうと思うとシンボルを用意する必要がある.自分で作成するのは大変なので既存のものを使いたいがそうすると次の手段がある.
- PartQuestから探す https://partquest.com/
- PCB Part Libraryから探す https://www.rs-online.com/designspark/pcb-part-library-jp
前者は公式のドキュメントがあるのでそれに従う.Dropbox経由の方が簡単そうだった. 後者は,回路図エディタのメニューから,[Tools] → [Settings...]をクリックし,シンボルライブラリで,新しいライブラリを作成する.
するとそこにたくさんディレクトリができるので,そこのSYMディレクトリにファイルを置けばよい.
置くファイルは,PCB Part Libraryからダウンロードしたファイルのうち,xDX Designerの中にあるファイル.これで回路図エディタに戻ればPartsに追加されている.なければメニューから[Tools] → [Update Symbols...]を実行する.
フットプリントが正しく割り当てられていない場合には,Footprint previewを右クリックして[Browse Footprints...]を開くと割り当てることができる.
フットプリントのインポート方法はいまのところ不明なので後でわかれば書く.
世の中には,KiCadやDesignspark PCBなど色々あるのに,なぜいまさらこんな制限のあるやつを使おうとしているかは気にしてはいけない.